『ジンギスカン~我が剣熱砂を染めよ』
1986年4月明治座初演の舞台ですが、もう22年も前なんですね~。うそのようです(-_-)。
何故この作品を取り上げたかというと、現在、ル・テアトル銀座でこのお芝居がキャストを一新して再演されている事を知ったからです。
http://www.yu-jo.com/genghis/genghis.htm
知ったときは少しばかり寂しい気がしました(-_-)。『王様と私』と同じく、この作品も松平さんは卒業してしまったのか(もう再演は無いのか)・・・という寂しさです。因みに再演では主役テムジン・ジンギスカンを平幹二朗Jr.の平岳大さん、相手役のカルカ姫を相田翔子さんが演じており、初演版と同じく、劇中歌も歌われているようです。
♪俺の心 愛に染まる 熱き心 愛に染まる♪
いかにもヅカの寺田瀧雄(故人)さんらしい、ロマンチックなメロディでした。今回の再演写真を拝見すると衣装も松平版と同じようですね~。
『我が剣熱砂を染めよ』は、数ある松平さんの舞台の中でも”私”の五指に入る作品です。そして私見ですが、本作は松平さんの舞台俳優としての大きな転機となった作品と位置づけています。今まさに理想の実現に向かって突っ走っておられる「時代劇ミュージカル」の原型がここにあるからです。さらにこの作品の成功後、松平さんは立て続けに東宝の洋物作品(『風と共に去りぬ』、『王様と私』)へ外部出演する事になり、演技の幅の上においても、また演劇評論家の評価の上でも一段とランクアップをはかる事ができたからです。
その後形を変えながら(注目すべきは、再演以降、相手役としてヅカOGが頻繁に登場するようになった)、何回か再演されていますが、私はこの初演での松平・テムジンの初々しさ・雄々しさがいまだに忘れられません。
この初々しさはさすがに20年の時を経た今では、再現は難しいとされた上でのキャスト一新だったのでしょうけれど・・・。現在、新宿コマ劇場で、20年前に共演された鳳蘭さんと共に「シャル・ウィ・ダンス」をシャープに再現して下さったことを考えれば、松平・テムジンでも十分可能だったのでは?と思いました。
奇しくも平版『ジンギスカン』と『美ら島伝説~暴れん坊将軍SPパートII』は同じスタジオの隣接する稽古場でお稽古が行われていたそうです。
http://blog.livedoor.jp/ryo_shibamine/archives/51338932.html
松平さんはどんなお気持ちでおられたのか・・・こころのうちを覗いてみたい気がしました。
因みに私の選ぶ舞台ベスト5は、『我が剣熱砂を染めよ』の他に『用心棒』『舟遊女』『王様と私』『スカーレット』です。う~ん。どうしても洋物志向のようですね~(^_^;)。今後ここに『ドラキュラ伝説』が入ってきたらいいなあ~(笑)。
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「松平健さん(舞台作品)」カテゴリの記事
- 『ジンギスカン~我が剣熱砂を染めよ』(2008.01.09)


コメント
こんにちは。
懐かしい作品ですね。
この作品は、未見なんですが、
ちょうど会に入っていたころですから
いろいろみなさんからお話をお聞きしたことが
あります。(今は、諸事情で未入会ですが・・・)
私も平さんの記事をみて、健さんのことを思い出しました。
それにしても、舞台っていいですね。
投稿: うえりん | 2008年1月10日 (木) 16時51分
大変ご無沙汰をしています。
過日この「ジンギスカン~」が平さんで演じられるという事を芸能ニュースで知った時の寂しさはどう表現してよいか分りませんでした。もう再演は無いのかもと思いながらも、もしかしてまた見られるかもという淡い期待が完全につぶれてしまった瞬間でした。
もちろんよい作品は、人から人に受け継がれるべきなのでしょうが、でも寂しいですね。
私も暴れん坊は別格として、「ジンギスカン~」は「王様と私」「風と共に~」「用心棒」と共にどれを1番2番と甲乙のつけられない大好きな作品です。
1公演ごとに何回も足を運んで興奮し楽しませて頂いたのが、良い思い出だけとなってしまうのでしょうか。
今公演の鳳蘭さんとのシャルウイダンス?を思わず涙ぐんで拝見しましたが「王様と私」はまだ絶対に出来るし、それにふさわしい方は松平さん以外にいらっしゃらないのではと思いました。
それにしてもShibakoさんは、松平さんの作品を系列立てて全体像の中で述べていらっしゃるのにはいつも感心してしまいます。
投稿: 野の花 | 2008年1月12日 (土) 14時15分
>うえりんさん
ようこそこの超不定期ブログへお越し下さりありがとうございますm(_ _)m。本作品へはうえりさんも書かれていましたが、うえりんさんの尊敬される芦田伸介さんもご出演されていましたね。芦田さんといえば「あぐら剣法無頼帖」でも松平さんと共演されましたが、落ち着いた知性あふれる物腰がとても印象的でした。このような俳優さんが出演下さることで作品の質も一段と上がったような気がしました。
>野の花さん
こちらこそ、この超不定期ブログにお越し下さり恐縮です(^^;)。
今回の再演話はやはりファンの皆さん寂しく思っておられたのですね。ただ私も寂しいと思うと同時に、本作が全く違ったキャストでの再演に耐えうるほどの”名作”でもあったとの証拠にもなるので・・それはそれで光栄なことなのかもしれません。
松平さんとしては、過去の栄光にこだわらずに、ご自身の年代に応じて、それに相応しい新たな作品に出演される事に、大きな喜びを感じておられるのかもしれません。『用心棒』しかり『ドラキュラ伝説』しかり・・・。
投稿: Shibako | 2008年1月12日 (土) 22時08分
Shibakoさま
前回もお邪魔しようと思いつつm(_ _)m
いつも皆さまの引き出し(私には宝箱)のなかからのお話楽しませていただいております。
実はこの「ジンギスカン~」と「用心棒」は私が拝見してみたいと思う松平さんの作品で、かなわないかもとは思ってはおりましたが…。
(「ジンギスカン~」はパンフと台本は手に入れました。)
なので、再演のお話しにはあぁ~と思い、観に伺うかどうかかなり悩んだ結果やめました。
投稿: つむぎ | 2008年1月13日 (日) 14時17分
続けて申し訳ありません。途中で謝って送信してしまいましたm(_ _)m
で~今は「美ら島」一色でございます。(^_^;)
オケ音からのオープニング、カテコ風エンディングまで「ミュージカル」を意識した演出も含め、曲やバランスもあって松平さんのお歌もかなり意識されたものとなっていますよね~。
「ドラキュラ伝説」のこと考えると、ミュージカル評(観劇される方)はかなりキツいものが多いこともあり、ドキドキしてしまうのですが、今はその日を待ちたいと思います。
松平さんがおやりになりたいと思うことをなさっていただきたいと願っておりますし、その為ならちょっと位驚いても(^◇^;)がんばって応援させていただければいいなぁと思ってます。
投稿: つむぎ | 2008年1月13日 (日) 14時39分
たぶん、芦田さんは「ジンギスカン~」は出てみえなかったはずです。
後年の草原の輝きには出てみえましたが・・・
同じジンギスカンを扱った作品のようですが、
二本あると思います。
(確認していないので、間違っていたらごめんなさい)
明治座、一回も行ったことないんですよね~
結構芦田氏の舞台は、伺ったりしたのですが、
寒い時期とか忙しい時期と重なったりして、
一度行きたい劇場です。
投稿: うえりん | 2008年1月13日 (日) 17時03分
大好きな「ジンギスカン」ネタなので参加させていただきます。まずは、うえりん様のコメントについてですが、「わが剣熱砂・・・」と「草原の輝き」は基本的には同じ作品の再演だと理解しています。Shibako様もお書きのように、その後演出や若干のストーリーの変更はもちろんあったのですが・・・芦田先生も素晴らしく情のあるお芝居だったと記憶しています。
さて、ジンギスカン(こんな言い方は変ですが)懐かしいですね。再演で何度も公演があったからとは思いますが、おそらく私数十回観ています。本水の立ち回りや京劇との競演などなど猿之助さんならではの演出が随所に散りばめられていましたね。でも初演から一貫して私のツボは、恋人カルカの葬列を見送るテムジンの背中でした。目は口ほどに・・・の例ではありませんが、あの大っきな背中はテムジンの心中を見事に演じておられました。何度観ても必ず涙なくしては観られないシーンでした。
今回、平さんでの上演のニュースを拝見したとき私も寂しさのような感情を持ちましたが、松平さんご本人は意外と喜ばれているような気がします。いい作品が後続に継承されていくのは当然のことと受け止められているように思います。そして松平さんはまた新たな夢にむかって進まれるのではないでしょうか。最近どこかでまた観たい作品は?の問いかけに「ジンギスカン」と答えたファンの方がいらしてご本人は「今アレやると風邪ひくわなぁ」と冗談を言われてました。つむぎ様も言われているように松平さんのやりたいものを演じていただければ私もついていくだけです。長くなりました、ごめんなさい。
投稿: 茜 | 2008年1月14日 (月) 08時29分
みなさん、ごめんなさい。
私の勉強不足でした。
申し訳ありません。
それにしても、健さんのジンギスカンは
拝見したかったです
投稿: うえりん | 2008年1月14日 (月) 13時58分
つむぎさん、うえりんさん、茜さん(お久しぶりです!!)
コメントいただいたのにレスが遅れてごめんなさいm(_ _)m。
実は娘がインフルエンザに罹ってしまい~お返事ができませんでした。
>つむぎさん
やはり逡巡されていたのですね~つむぎさんならもしかして再演舞台ご覧になられるかな~?と思っていたのですが。
ただこの再演舞台劇評は芳しくないようですね(T_T)。時折挟み込まれる歌が歌謡ショーのようだと。ふふっ。でもね。86年の初演の時だって全く同じ事言われたんですよ。それにもめげず松平さんは独自のスタイルを貫いてこられ、いまようやく(サンバIIのヒットも手伝って)市民権を得ようとしているのですから・・・。この飽くなき信念には本当に頭の下がる思いがします。
>うえりんさん
そんなお詫びなんてしないで下さいね~。うえりんさんの楽しいお話とってもタメになるんですもの。愛知から東京まで舞台をご覧にいらっしゃるのは大変な事だと思いますけど、東京でしか観れない舞台も多くなっているので、是非是非ご都合をつけて見に来て下さいね~。
実のところ今回の「美ら島伝説」は、かなり特殊な舞台機構を駆使しているので、名古屋・大阪での上演は、よほど演出を変えない限り困難なのでは?悲観しているんです(T_T)。ごめんなさいね~。あくまでも個人的な意見ですが。
>茜さん
「ジンギスカン」補足ありがとうございます!!何十回とご覧になっていらっしゃるなんて!本当にこの作品を愛しておられるのですね~。松平さんが「今やったら風邪引いちゃうよ」と冗談めいておっしゃられたのも心の内では”卒業”の文字が巡っていらっしゃったのかもしれませんね。
終幕の背中の演技については、たしか当時の劇評にも書かれていましたね。存在感を大きさを見せたのは成長の証だと。その頃発刊された「現代の舞台俳優」でも、松平さんの項では「暴れん坊」の大きな舞台写真と共に、この「ジンギスカン」の剣を抜くお写真が掲載されていました。そうそうこの雑誌では鳳蘭さんとの「シャル・ウィ・ダンス」のカラー写真が掲載されるという栄誉にもあずかる事ができました(*^_^*)。歌舞伎俳優のカラー写真がほとんどの中で、商業演劇界からはたった5人だけ(?だったと思う)でしたからね。その中に入ったという事でとっても嬉しかったことを覚えています。
投稿: Shibako | 2008年1月17日 (木) 10時06分